2018年 アメリカ静脈学会

アメリカ静脈学会はヨーロッパ静脈学会と並び静脈系の学会としてはトップランクの世界会議とされています。2018年2月、アリゾナ州でおこなわれたアメリカ静脈学会のインターナショナルセッションで当院より村山医師、北村医師が6つの演題を発表してまいりました。

特に1470nmラジアルファイバーを用いた分枝静脈瘤の焼灼テクニックという演題に非常に高い関心が寄せられて5名のアメリカの血管外科医の先生たちから質問が集中しました。

まずはじめに、アメリカ人Dr.より

「1470nmラジアルファイバーを用いた分枝静脈瘤の焼灼について、これは今まで私たちがやりたくても出来なかったことだ。それをこれだけの数をおこなっているのであれば教えてもらいたい。」とのコメントをいただきました。

以下、質疑応答の概要をご紹介します。

Q:5Frのシースは使用しているのか?

 ➡使用している。通常の伏在型静脈瘤を焼灼するのと同じ手順でおこなっています。

Q:細かい枝をすべて針でとらえるのは難しくないのか?

 ➡経験を積めばできるようになります。

Q:麻酔の方法はどのようにしているのか?この方法をやるには麻酔方法が難しく、私たちには課題になっている。

 ➡通常の局所のTLA麻酔を使います。さらに鎮静剤の静脈麻酔のコントロールが重要となっています。

Q:皮膚が浅いところでは、色素沈着ややけどは大丈夫か?私たちはこわくてできなかったが。

 ➡5年で3000例近くおこなっており特に問題はなく大丈夫です。もちろん浅い場合や小さい場合は焼灼スピードを早めたり、TLA麻酔を多めにするなど工夫は必要だが、問題ありません。

Q:医療コストがかかりそうだが。

 ➡従来の1470nmレーザーを使用しており、保険適用範囲内でおこなっており大丈夫です。

Q:手術時間は短くなり、負担も減るかどうか?

 ➡手術時間は格段に速くなり正確性も増します。傷も残りません。

 

以上の質疑を終え、「魅力的な治療ではあるがハードルは高く、自分たちには時間とコストがかかりそうだ」とのコメント、評価をいただきました。

 

The American Venous Forum (AVF) 30th Annual Meeting
アメリカ静脈学会のプログラムです。https://crm.veinforum.org//cmfiles/veinfrm/fileManager/public/files/1018_AVF_2018_Annual_Conference_Schedule_Master_Program_v2.pdf